2021年第18回ショパンコンクールで記録的なアクセス数
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5年に1度のショパンコンクールをさらに盛り上げ楽しいものにするという壮大な目的で、 当サイトでは2015年第17回ショパンコンクールから、リアルタイムレビューを始めることにし、 その当時としては記録的なアクセス数を集め、 大成功を収めたのは前回お話しした通りです。

ショパンコンクールをただ孤独に受け身で聴くだけの立場から、出場者の演奏に対する感想・コメントを リアルタイムで積極的に発信していく立場に変わることにより、 何より自分自身がショパンコンクールをそれまで以上に楽しむことができたというのが新たな発見でした。

ショパンコンクール開催期間中、訪問者からも多数の感想・コメントが寄せられました。 多くは趣味で楽しむ方々のようでしたが、中には出場者の母親の知り合いという方や、ピアニスト・文筆家を兼業していると 思われる方から匿名でメールをいただいたこともありました。 僕の発信する情報が、趣味で楽しむ方々だけでなく、音楽業界の方々やコンクール関係者の方々からも注目されていることを感じ、 モチベーションも大いに上がりました。

ショパンコンクールの演奏を聴いてリアルタイムでレビューを書くことで、 新たな楽しみ方を発見し、次回以降も、この企画を続けたいと考えました。 当サイト・管理人支持派の方も反対派の方も、今後、ショパンコンクールでは毎回、様々な意味で この企画を楽しみにして下さっているのではないかと思います。

このようにリアルタイムレビューを企画する側も、そしてそれを楽しみにして下さっている皆様も、 ともに楽しみにしているわけですから、その実現を妨げる状況さえ生じなければ、誰もが嬉しい結果となるわけです。 しかし当然のことながら、僕にも責任の重い仕事がありますから、そうもいかないのが現状で、 このリアルタイムレビューが実現できるかどうかは、ショパンコンクール開催時点で僕自身が置かれた状況に大きく左右されます。

過去2回、2015年第17回ショパンコンクール、2021年第18回ショパンコンクールでは、リアルタイムレビューの企画が実現できましたが、 それはかなりの幸運に恵まれた結果でした。その時の僕の置かれた状況に関して、 2015年10月の時点では、僕は地域の診療所に勤務しており、 2021年10月の時点では、場所は異なりますが、同様に地域の診療所勤務でした。 夜間・休日当番があるという状況のため、2021年10月の方が条件としては厳しかったのですが、 幸い、コールがかかる回数は少なかったため、最終的には実現できました。

しかも今回は予備予選についても、リアルタイムで聴けたのは一部の出場者のみの演奏ではありましたが、 それ以外の演奏者についても比較的日が浅いうちにほぼ全ての演奏を聴いて、 僕自身が注目すべきと感じた演奏者をピックアップして、優勝予想、入賞予想も大胆予想する という試みもしました。 そのページ(2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール予備予選視聴記) は、2021年7月31日に初公開しましたが、その時点でのアクセス数は、1日数人程度でした。 しかしショパンコンクールに関心を持つ方々にこのページが認識されるに伴い、 アクセス数はうなぎのぼりとなり、ショパンコンクール開始直前の9月30日の時点で、1日300アクセス程度にまで増加していました。

2021年10月に行われたショパンコンクール本番でも1次予選、2次予選、3次予選、本選と、 全てのステージに渡って、時間と体力と状況の許す限り、出場者の演奏をリアルタイムで聴いて、 その場でレビューを書き、評価(僕自身の主観)を付けるという試みをしました。

その結果、1次予選から、1人の出場者の演奏が終わるたびに数百人単位のアクセスがあり、 出場者の演奏だけでなく、各演奏に対する当サイトのコメントも多くの方々から「注目」されているのが伝わってきて、俄然やる気が湧いてきました。 閲覧者の皆さんが僕のコメントに何を期待しているのかまでは分かりませんし、 おそらく1人1人それぞれ違った期待や感想を抱いていたのだと思いますが、 「こんな奴の言うことなど糞ほどの参考にもならねえ」と思えば、そもそもこのページは一瞥さえしないでしょうから、 おそらく、閲覧者の多くの方々は、僕のコメントに少なからず共感していたか、 または「この人とは音楽の好みや考え方は違うけど、この人はこの出場者の演奏をどのように感じたのかは気になる」 という方が多かったのではないかと思います。

ショパンコンクール期間中の該当ページのアクセス数は当初の僕の予想をはるかに超える驚異的なもので、 最終的には1人の演奏者が演奏を終える毎に1000ページビュー、演奏がない時間帯でも1時間に数百ページビューというすさまじさで、 当サイト始まって以来のバズりように、驚愕したものでした。 予選の前半と後半の休み時間にも、その合間に流れるCMのノクターン20番の右手のトリルが不自然で下手だと思うのですが、 皆さんはどう思いますか?という気楽なコメントを付けると、「私も同感」というメールが送られてきたりして、 ショパン好きの皆さんと同じ音を聴いて、チャット感覚でリアルタイムに言葉を交わせて、 日常を忘れて楽しいひと時を過ごすことができました。

爆発的なアクセス数の割に、訪問者からのメールは少なかったように感じましたが、それでも1日に数通のメールがあり、 普段の当サイト訪問者からのメールの数(数か月に1通程度)と比べると、かなりの数に上りました。 このようにショパンコンクールについて、訪問者の皆さんと意見を交わし合ったり、交流をしたりできるのも、 大きな楽しみでした。

今回のショパンコンクールの結果に対する僕自身の思いについては 既に書いたことなので省略しますが、僕が注目していた多くの出場者は予選で敗退し、ステージが進むごとに 興味が急速に減退して、最終的には僕の予想とは大幅に異なる、個人的には残念な結果となってしまいました。

技術、音楽性、音色全てにおいて素晴らしい演奏を披露した正統派の出場者が次々に敗退し、 基礎技術に難のある個性派の出場者が勝ち残るという、到底許しがたい明らかな「誤審」に、 僕は当サイト上で怒りの声を挙げたわけですが、 訪問者からも僕の「怒りの声」に賛同するメールが多数寄せられたことは、大いに勇気づけられましたし嬉しい限りでした。

今回の第18回ショパンコンクールのリアルタイムレビューの閲覧数は、第17回の時と比べて、1桁ほど多かったですし、 おそらく日本全国のショパン愛好者の方々の注目の的になっていたことは、この閲覧数からは間違いないと思われます。 僕は若かりし頃、ピアニストになるのが夢でしたが、その夢は実現できなくても、音楽業界で評論家、ライターとして 主にピアノ音楽、ショパンのピアノ音楽に関する著作物を手掛けるのが次なる夢となっていました。 その夢に近づきつつあるのではないかとも考え、このショパンコンクールをきっかけに音楽業界から何らかのオファーが 来るのではないかという期待も抱いていましたが、この業界は敷居が高いのか、 一般のファンの方々からの反応とは異なり、1件の反応もありませんでした。 そこが何とも寂しい限りでした。

音楽業界のしきたりや不文律については僕は全く知りませんが、いかにピアノマニア、ショパンマニアとはいえ、 素人は相手にしないということでしょうか。 確かに同じことを言うのでも、その道の権威が言うのと、僕のようなただの素人が言うのとでは、説得力も信憑性も 全く異なるのは分かります。「何を言うか」よりも、「誰が言うか」の方がはるかに重要であるということも、 音楽業界に限らず、実社会のあらゆるシチュエーションにおいて、皆さんも感じていると思います。

僕はピアノ音楽、ピアノ演奏の特徴を分かりやすく的確に表現するライティング能力には自信がありますが、 この業界からオファーが来ない以上、認められたことにはならないということです。 僕はこのショパンコンクール直後に刊行された雑誌や単行本を買いあさり、特集記事を熟読しましたが、 僕が書けば、もっと内容が濃く分かりやすいレビューが書けるのに、と歯がゆい思いをしていました。 またその過程で、明らかにこのサイトのリアルタイムレビューで僕が書いたものを借用したとしか思えない不自然な記述が 何か所も見つかりました。 おそらく問題の執筆者たちは僕に気づかれないだろうと思って密かに借用したのだと思いますが、 僕は自分で書いた文章については、実は結構隅々まで覚えていますので、こうした事実にはすぐに目に留まります。

この事実は音楽業界や関係者の方々、プロのライターが、当サイトの僕のレビューの内容を認めた何よりの証拠ではあり、 その点では喜ぶべきことですが、それを無断借用するのは道義上、いかがなものかとは思いました。 僕は素人の単なる一個人ではあり、件のリアルタイムレビューは刊行物にするつもりもなく、気楽に書き綴ったものに過ぎませんが、 一応、著作物ではありますし、当サイトのトップページにも著作権表示はしてあるわけですから、 借用する場合にはその旨、一言、お断りの連絡を下さって、借用する場合には借用元を明記するのが最低限の社会常識のはずです。 そのような連絡が誰からもなく無断で借用されてしまったのが、何とも寂しい限りでした。

それにそもそも、それぞれのピアノ演奏に対しては、100人いれば100通りの感想があるはずで、 レビュアーがピアノ演奏を聴く耳やライティング能力に確固たる自信があるのであれば、 他人のコメントに100%賛同できることなど、本来あり得ないことで、借用する気にもならないはずです。 少なくとも僕自身は、他人が書いたコメントに100%賛同することはありませんので、 倫理上の問題は抜きにしても、他人のコメントを借用して自分のコメントとして発信するという発想には至ることは絶対にないと言い切れます。

これを読んで、「それなら、次回のショパンコンクール特集の記事の執筆を頼むなら、あの人ではなくこの人だ」 と思われた関係者の方はいらっしゃるでしょうか。 もし音楽業界や関係者の方々で、次回以降のショパンコンクール特集記事の執筆を僕に依頼したいという方がいらっしゃれば、 喜んでお受けしたいと思いますので、是非、お声をかけていただければと思います。

次回の第19回ショパンコンクールは2025年10月に開催されます。 その時、状況が許せば、同じようにリアルタイムレビューを企画したいと思います。 2015年第17回ショパンコンクール、2021年第18回ショパンコンクールと2回連続で同様の企画を行い、 皆さんにとっては、僕自身のリアルタイムレビューは毎回恒例の企画として認識されたと思います。 次回、開催前、予備予選の時期になったら、ショパンコンクールに関心のある皆さんが、当サイトをこっそり 訪問してくれることを期待しています。

次回のショパンコンクールで新たな企画や試みなど、何かやってほしいことがあれば、遠慮なくメールで送っていただければと思います。 サイト運営は僕1人ですので、できることには限りがありますが、実現できそうなことであれば、検討したいと思います。

2025年第19回ショパンコンクールの際も、是非、当サイトをよろしくお願い致します。

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