ショパン演奏
〜その他の作品〜舟歌など〜
 
舟歌嬰ヘ長調Op.60:演奏時間 8' 25''

ショパンの舟歌はこの1曲のみで、幻想ポロネーズとともに、ショパン晩年の最高傑作の1つとされています。 一聴して穏やかな曲調ですが、実は音楽的にものすごく奥が深い曲です。 しかも、技術的にも単音の長いトリル、プラルトリラー、重音トリル(ダブルトリル)、6度のレガート奏法など、 かなり高度な技術が必要とされ、これらをごまかしなく完璧に弾くのは極めて難しいです。 今回の録音のための練習で一応技術的には消化したと思っていますが、全てが揃った録音が取れないため、とりあえず 暫定でアップしておきます。

子守歌変ニ長調Op.57:演奏時間 4' 16''

ショパンの曲の中ではマイナー作品という位置づけで一風変わった曲です。左手の伴奏音型は終止変わらず、右手の テーマが様々な形で変奏されます。いわゆる変奏曲の一種です。右手には3度のスケール、6度の分散パッセージ、 半音階、装飾的パッセージなど様々な形で、難しいテクニックが要求されます。これをさりげなくさらりと 弾かなければならないのですが、この演奏はちょっと完成度が低いです。これを聴くと、逆に眠れなくなってしまうかも、ですね。

コントルダンス変ト長調:演奏時間 2' 22''

「コントルダンス」は、イギリスに起源を持つ2拍子系の軽快な舞曲で、英語では「カントリーダンス」と言います。 ショパンのコントルダンスはこの1曲のみで、短いトリオを持つ3部形式の曲です。技術的にも易しく、 初心者の方におすすめの曲です。但し、主部は♭6個の変ト長調(途中変ニ長調に転調)、中間部(トリオ)は ♭7個の変ハ長調(ロ長調に対応)であるため、フラットの多い曲の譜読みに慣れていないと、多少厄介かもしれない、 とも思います。しかし丁寧に音を拾っていけば確実にものにできる曲ではあると思います。