ショパン演奏
〜J.S.バッハ〜
 
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971〜第1楽章:演奏時間 3' 43''

曲名には「協奏曲」とありますが、この曲はピアノと管弦楽による今日の’いわゆる’「協奏曲」とは異なり、 初めから鍵盤楽器独奏用として書かれたものです。当時は「協奏曲」と言えば、弦楽による合奏協奏曲を指していましたが、 バッハは本曲で、この様式を2段チェンバロ独奏用に用いたため、「協奏曲」という名があるようです。 このように本曲のオリジナルはチェンバロ曲ですが、それを現代ピアノで演奏する場合、限りなくチェンバロを意識した演奏にするか、 現代ピアノの響きを重視した演奏をするか、大まかに2通りのアプローチがあると思います(僕の流儀は圧倒的に後者です)。 この第1楽章は溌剌とした明るい曲で、特に冒頭部分はテレビCMに使われることが多く有名です。 個人的には「あのブーニンがうちのピアノを弾いてくれる」という1990年頃に流れていたY社の自動ピアノのテレビCMで この曲が使われていたのが記憶に残っています。あの頃は今以上に「ショパン一筋」だったため、曲名すら知りませんでしたが…

主よ、人の望みの喜びよ:演奏時間 3' 00''

この曲も有名で皆さんも必ずどこかで耳にしたことがあると思います。 原曲は教会カンタータで管弦楽伴奏付きのコラールですが、それをマイラ・ヘスによってピアノ編曲されたものを ここでは演奏しています。演奏は右手のパッセージに和音が入るため、ムラなく演奏するのにも 神経を使います。もうちょっとゆっくり弾くべきだったかな、とも思いましたが、 この曲に関しても、体内テンポがかなり速いようで、これでも速すぎるとは感じないんですよ(苦笑)