ショパン演奏
〜リスト〜
 
愛の夢第3番
演奏時間 4' 20''

この曲も有名ですね。「愛の夢」というのは「3つのノクターン」という3曲の曲集の副題だそうで、 この他にも第1番、第2番があるようですが、何故かこの第3番だけが有名になったそうです。 リストの作品としては難易度はそれほどではないものの、主部では内声部が旋律を担っていて、 ともすると旋律が伴奏に埋もれがちになってしまう点や、動きのあるやや激しい中間部、 そしてその前後この細かいパッセージの処理など、難しい課題の多い曲です。

3つの演奏会用練習曲〜ため息
演奏時間 5' 29''

この曲も人気が高いですね。冒頭はアルペジオの伴奏の上に単音の旋律が奏でられる、一聴すると何の変哲もない曲に 聴こえると思いますが、実はアルペジオは両手にまたがっていて、その一瞬の隙に、右手と左手を交互に使って 旋律を弾くことになっています。これに面食らう人も多いのではないかと思います。 難所は、ヘ長調で始まる華やかな部分と、両手で弾く2度の細かく速いパッセージ、その2度目直前、広い音域を駆け巡る パッセージで、ここを何とかものにできれば終わりが見えてくると思います。 前後の変ニ長調の部分は、回数を弾いて定着させるという 原始的な練習方法でものにすることができると思います。リストとしては易しい部類に属する曲ですが、 完璧に弾こうとすると、技術的にはかなり難しい曲だと思います。

コンソレーション第3番
演奏時間 4' 08''

リストのコンソレーション(慰め)は6曲からなりますが、 この第3番が最もよく知られています。変ニ長調という調性を選び、揺れ動く波のような左手の伴奏に乗って、 美しく哀愁を帯びた旋律が右手で静かに歌われる曲想は、まさにショパンのノクターンを想わせるものがあります。 この曲は、リストにしては例外的に非常に易しく、気軽に取り組める曲です。 皆さんにも弾いてもらいたい曲の1つです。